2013年11月27日水曜日

<欧州見聞録>16・青の街・シャウエンで“写真”について考えた


モロッコ行き過ぎちゃって、モロッコのスタンプがもー6個。




さー、ということで

今回は、青青青の街、シャウエン


フェズからバスで約5時間弱。



シャウエンまでの景色が綺麗というのは、他の人のブログとかで見てたけど、

本当に綺麗でした。

なんか少し“アフリカ”っぽい


山間の道を進んでいく



そして、シャウエンに到着。

現地の人は

Chef chaouenって言う。

旧市街の入口


青青青

本当に青


空と壁が同化する


モロッコ人は相当サッカー好き


お土産屋さんのディスプレイが可愛い


こんな扉があったら、開けたくなっちゃう


搾りたての100%オレンジジュース

おいしかったし、このおっちゃん優しかった



シャウエンの旧市街は、マラケシュやフェズと違って、

そこまで大きくないので、迷うこともあまりない。


ただそれだけで、少し安心する。


シャウエンは、山の麓にある。

だから奥には山が見えて、抜群に綺麗。

これは、宿の屋上から。





旧市街を歩いてると、たくさんの子供に遭遇する。


ある子が

「(階段をジャンプしてるところを)写真撮って!」

と言ってきた。



たいして高い階段でもないから、

カッコよく撮ってあげたいけど、自分の力ではどうしようもないなぁ

なんて思いながらも、とりあえず撮る。


で、見せる。

で、喜ぶ。



ここまではよかったんだけど、

そしたら、親指と人差し指をスリスリさせて

「チップちょーだい」

とやってきた。


「いや、君ね、自分から写真撮ってって言ってきたでしょ。」

って思いながら

「what?」

とだけ言って、追い払った。



うぁー、なんだこの晴れない感じは。(´Д`)



モロッコは

「カメラを向けること」

について、すごく考えさせられる。


自分は、他人のことを、好き勝手にバチバチ撮るのが嫌い。

それは、自分がやられたら、嫌だから。


海外にいるときって、結構治外法権というか、知ったもんか、的な感じで、

昔は特に、バチバチ撮っちゃってたんだけど、

写真が好きになって、一眼を買ったりしてからは、あんまり撮らなくなった。


たぶん、カメラを向けた時に、

撮られる側に与える印象が、一眼のほうが強い(威圧的だ)からってのがあるのかも。


あとは、考えが少し大人になった・・・のかも。


イスラム教徒の人、特に女性が、写真を嫌がるというのは知っていました。

でも、モロッコでは、予想以上でした。


ほとんどの女性が写真NGで、

男性も、あまり好んで写らない。


お店や建物がすごく綺麗で

「写真撮っていいですか?」

と聞くと

「いいよ」

と答え、おじさんは、そっとお店から離れたり、隠れたり。


そういう人が多かった。


チップを求めてくる人も結構いるし。


建物を撮ってたら、近くを歩いてる子どもに

「ラー フォト」(写真ダメ!)

って言われた。


子どもって生き物は、大人を見て育つから

きっと

「チップを求めること」

「写真ダメ!」

ってことを、無意識的に覚えて、育ってきてるんだろうけど、

人もダメで、

さらに建物もダメって言われちゃうと、凹む。


そんなことを

エスプレッソと、よくわかんない甘いケーキを食べながら考える。。



でも、たしかに、

自分がここに住んでる人だったら、

自分の家を、つまり洗濯物とかそういのまでバチバチ撮られるんだから、

少しも気分よくはないよねーっていう。



シャウエンはたしかに、すっごく綺麗で、噂通りすっごく青くて、

マラケシュとかフェズと違って

人々もなんとなく穏やかで、素敵な街なんだけど、

そういう人、景色にカメラを向けて、一生懸命“何か”を収めようとしてる自分が、

なんか、バカバカしく感じてしまった。


みんなあんまり嬉しく思ってないんでしょ?

街はたしかに綺麗だけど、誰が撮っても同じじゃない?


なんて。


写真を撮る楽しみ。

きっと、自分のオリジナル、自分の視点を切り取る楽しみが、

シャウエンにはない気がして。



すっごくモヤモヤした夜、

ネットでいろいろシャウエンの歴史を調べてみると、

意外と歴史ある街なんだってことがわかって、少しワクワクした。

やっぱり、その街の背景、ストーリーを知ることって大切だなって、再認識。


ジブラルタル海峡を跨いで、すぐ上にはスペインがあるし、

そもそもここは50年前までスペインの植民地だった場所。

だから、街中ではスペイン語が通じるみたい。

子供たちも

「Hola!!」

って話しかけてきました。




モロッコは、絶妙に夕日が似合う国なんだけど、

シャウエンの夕日もまた、抜群に綺麗。


夕日に照らされるシャウエンの街。

素敵でしょ(´ω`)



気分的には

「ワンピースのアラバスタ編」的な




旧市街から山のほうに15分くらい登ってくと、旧市街の全景を眺められて、

山に沈む夕日も拝めるスポットがあるんだけど、

そこでポケーっとアーモンド食べてたら、モロッコ人の男の子達に話しかけられた。


マラケシュでもフェズでもいろいろあったから、

話しかけられると

「この人は何を求めてくるんだろうか?」

という目で見てしまう自分。


「日本人?」

と聞かれて、首を振り、

「韓国人?中国人?」

と聞かれても、首を振り、

「台湾人」

と答えると、

数秒、間があってから

「オォ~ゥ、グッドカントリー!ウェルカム トゥ モロッコ!」

って言われた。


絶対、ちゃんと認識できてない気がする(´Д`)


台湾のお友達には申し訳ないけど、

すごく便利なんです。。


「台湾は中国じゃないよ!」

とモロッコ人に熱く言う日本人。なんだこれ笑


彼らは、ただ単に、本当に単純に絡みたかっただけみたいでした。

あぁ、嘘ついてごめんね。

変な日本語で絡まれるのが面倒くさかったのです(;_;)


絡んできてくれた5人組

雰囲気的にはもう、Westlifeを凌ぐ勢い




夜になると

街灯に照らされた“青”がまた綺麗



ここの宿で、世界を旅してる日本人女性に出会いました。

日本語でまともに会話するのが、2週間振りとかで

ついつい話し込んでしまいました。

モロッコトークはおもしろい(´ω`)


シャウエンは、マラケシュよりもフェズよりも小さくて、

人も雰囲気も落ち着いていて、客引きも全然いないし、

そして何より自然が綺麗で、すっごく落ち着ける場所でした。


あ~来てよかったな~

って、心から思いました(´∀`)


次回は、さよならモロッコ!こんにちはスペイン!

シャウエンから一気にスペインのマラガまで行きましたの巻!


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2013年11月26日火曜日

<欧州見聞録>15・迷宮・フェズで・・・いろいろ起きる


フェズのカフェずるいからすぐにフェーズアウト。



・・・さ、というわけで、

今回は、世界一の迷宮都市・フェズ!

ここも旧市街が世界遺産。


マラケシュからフェズまで夜行バスで約8時間。


「世界一の迷宮」だなんて、また大袈裟な。

って思ってたけど、フェズは本当に迷宮でした。

地図を見て歩いたって、ほぼ100%迷子になる。


朝のフェズはあまりお店も開いてなくて、とても静か。



揚げパンみたいのを買って、

近くのカフェ(カフェなんて洒落た店じゃないけど)でエスプレッソをいただく。5DH。

うまいー

フェズはマラケシュより少し物価が安かった



掃除してるおじさんに、「写真撮っていいですか?」と聞くと、快く承諾してくれました。

でも、掃除してるとこを撮りたかったのに、めちゃカメラ目線。笑


野菜市場

朝から活気がすごい


鶏と卵を売ってるお店

フェズは、写真撮影を承諾してくれる人が結構多かったです


フリーマーケット



今回フェズでは、宿を予約していなくて、

どっかいいのが見つかれば泊まろう、なければもうどっか行っちゃおう、という感じでした。



フェズの旧市街もやっぱり客引きとか謎のガイドがウヨウヨ。


「100DHで個室で泊まれるとこがあるよ」

と言ってくる若者が。


すでに道わからなくなってるし、

フェズは安宿があまりないことも知っていたので、

とりあえず見に行くことに。



なんだか、本当に宿なんだか、ただの家なんだか、

鍵もないし、他のお客さんもいないし、、、

よくわからないとこへ連れてかれました。


それでも、個室で100DHなら安いし、信用してここに泊まろう、と決めました。



ただ、いまどこにいるのかわからないので、

とりあえず「バスターミナルまでの行き方だけ教えて!」とお願いし、

この宿を紹介してくれた彼に連れて行ってもらいました。



バスターミナルまで行く途中、高台へ案内してくれました。


フェズの旧市街を一望。


フェズも革なめしが有名。

染色したあとの革が干されていました。

普段何気なく“動物の革”で出来た製品を使ってたりするけど、

こういうのを見ると、あぁ本当に動物の革なんだなって実感します。



無事シャウエン行きのチケットをゲットし、

また宿に戻る。


宿に戻る途中彼はまたいろいろと案内してくれました。


彼はずっと

「フレンド、フェズはマラケシュと違って、案内も見学もフリーだよ」

と言っていたのですが、

ここまでしてくれたから、いくらかチップを要求されても仕方ないかなって思ってました。


そんなことを思いながら彼の後ろを歩いてたら、

突然彼は、ものすごい勢いで走り出しました。


え?(´Д` )


何が起きたのか分からないまま、ポカーっとしてると、

2人の大人が彼を追いかけて行きました。



なんか悪いことしたのか・・・?


一体何が起きたのか・・・


とりあえず、フェズの迷宮に放り出された自分。


幸い、宿の近くだったから自力で帰ることができました。



宿に戻ると、

宿の息子さんとその友達がプカプカやっていました。


「おぉ、フレンド。お前のフレンドはどこに行った?」

彼らはとりあえず、親しみ込めてなのか、“フレンド”と呼んでくる・・・。


さっき起きたことを伝えたら

「あぁ・・・あいつは捕まったな・・・」

と言い出しました。


え・・・(´Д` )


彼は

「フェズでは、資格を持っていない人はガイドをしちゃいけないんだ。

こういうことはよくある。2、3日もすればまたそこら辺歩いてるよ。」

と言っていました。


まぁいいからミントティー飲め、って感じですすめられたので、

彼のことが気になりつつも、とりあえずいただく。

結構おいしい。



「オゥ、フレンド、たくさん食べろ」

と、お次はリンゴのタジンをいただきました。

あとで高額請求されたりしないか怯えつつも、一緒に食べる。

そしてこれがまた、すごくおいしい。 



また旧市街を散策。

フェズはマラケシュよりも入り組んでて、道も細くて、本当に迷宮。


道に迷うことを気にしてたらやっていけないので

逆に好き勝手に歩く。


目的もなく歩いてれば、

そもそも“道に迷う”という概念に当てはまらないのでは、という自分の考え。

だって目指す先がないのだから。



喉が渇いて飲んだレモンジュース

予想に反してケミカルな味だった・・・


朝の静けさが嘘のような賑わい



フェズも客引きがすごい。

彼らが決まって使う英語は

「what do you want?」

「what are you looking for?」

「this way!」

「it's closed!」

「believe me, friend」

この5つ。


特に

「this way」(こっち!)

「it's closed」(そっちは行き止まりだよ!)

は本当にタチが悪い。


だって、行きたいとこ告げてないのに、

「こっち!」ってもはやわけわからんし、


「行き止まりだよ!」って言われて行ったら、全然行き止まりじゃないし。


それでも、マラケシュで“バイガエシ”を食らってた自分は、

少し免疫ができていて、話しかけてくれたのをいいことに、

「どこ出身なの?旧市街に住んでるの?」

って聞いたり、自分ペースで話を進めてくことができました。

成長成長



それでもやっぱり疲れることには変わりない。。


やっと見つけたwifiが使えるカフェで休憩。


屋上のテラス席から

夕日に染まる旧市街を眺める。

アザーンが鳴り響く。風も気持ちいい。


ここ、最高だったなー



そして日が沈んだ。


やばい。暗くなったら絶対に道に迷う。宿に帰れない。


時すでに遅し。


完全に迷った。


路上に座って、たむろしてる若者に道を聞く。


すごく細かく教えてくれて、言われた通りに進む。


あれ、でも、なんか違う気がする。

そう思って違うおじさんに聞くと、真逆を指さされる。


やられた。。


フラフラしてる若者に聞いたらダメだ。

結局、優しそうなオバ様に助けられ、無事帰宿。



明日も早いし、早く寝よう!と

12時には就寝。



個人的には、マラケシュよりも地元感があって、物価も安いし(宿は高いけど)

結構気に入りました。


でも、独特な、なんかヤバそうな空気感もある、そんな場所。


怖い夢見たし、あんまり長居したくはないですね(^O^)笑



そんなかんなで、次回は、青い街・シャウエン!


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2013年11月22日金曜日

<欧州見聞録>14・マラケシュのフナ広場で“倍返し”を食らった


マラケシュのマジシャンがグアテマラ消しゅ。ばぶばぶー

jajaja


さ、というわけで、

来ました!北アフリカ、モロッコ!

今回は・・・

マラケシュでのこと!


モロッコでは、特にこれをした、というのもなく、

でも強烈な印象が残ってる、不思議な国。


マラケシュは、ものすごく絵になる場所だったので、写真中心でいきたいと思います(^O^)


ドイツのフランクフルト・ハーン空港から、ライアンエアーでマラケシュまで、3時間40分。

お値段なんと、4000円。激安ヽ(;▽;)ノ


この安さに釣られて、あとは、少しテイストを変えたくて、

行くことを決めたモロッコ。


空からモロッコの大地を見たときは、胸が高鳴りました。

うぉぉぉー!



空港に着いて、普通はエアポートバス的なので、市内まで行くんだけど、

そんなのつまらない、と、とりあえず、歩く。


真っ赤ならぬ真オレンジの夕日に照らされる

マラケシュの赤茶の建物、そしてヒジャーブで覆われたムスリムの女性たち。



路線バスでも市内まで行けるという、なんとなくの情報を頼りに

バスを見つけ、

宿のあるフナ広場まで行けるというので、乗り込む。


ジロジロ見ないでよ(´・_・`)

と思いながらも、このローカル感がたまらないー



モロッコの代名詞的観光地


マラケシュは旧市街が世界遺産で、この広場も含まれてる、はず


この上の写真は、Cafe De Franceというカフェのテラス席から撮ったもの

こういう景色のいいカフェは、結構高いので、

しれーっと店に入り、ササッと階段を上がって行き、何も頼まずに、

写真を撮って、すぐ退散。笑


本当に多くの人で賑わうフナ広場。

雰囲気、最高。




しかーーーーし!!

このフナ広場、めちゃめちゃ疲れます。


フナ広場だけじゃなくて、旧市街全体がもう疲れるんだけども、

何が疲れるって、無視疲れするんです。


四方八方から飛んでくる日本語。


「アリガト」

「サヨナラ」

なんてレベルじゃなくて、


「ワカチコワカチコ」

「ハトヤマドラムスコ」

「バイガエシ!」

まで、とんでもないレパートリー。


チャリに乗りながら

「ナカタ」

とだけ言って過ぎ去っていく人もいました。。


最初は、そういう絡みも楽しいんだけど、

5mおきに現れてくるとなると、もう、疲れる。。


いちいち反応してたらやってられないから、

あたかも何も聞こえてないかのような感じで、無視して歩くんだけど、

それはそれで、なんか疲れる。


あとは、強烈な客引き。

そんな客引きに捕まり、食べた夕食。

一度食べてみたかったクスクス。

でも、うん、一度でいいかな、って感じだった。



“雰囲気だけ”すごいいいフナ広場に、なんか興醒めしてしまった自分。

次の日は、フナ広場を避けて、旧市街を散策。


なんか面白そうだな、と入ったとこは、

革なめし(動物の皮の加工、染色)をする場所でした。

オジさんが、カモンカモンって感じで案内してくれるから付いていきました。

ものすっごい悪臭・・・。



よくわからないポーズを何度もしてくれたおじさん


「ありがとーじゃぁねー」

って出てこうとしたら、チップを要求されました。


何も言わず、勝手に案内とかをして、最後にチップを請求する。

これが謎の、モロッカンスタイル・・・。


スークの中はこういうのばっかりだから、

話しかけてくるモロッコ人、全員をシカトしたくなってしまい

やっぱり、無視疲れ。




でもでもでも

迷路のように入り組んだスーク(市場)の中は、

本当に絵になる景色ばっかり。





でもやっぱり落ち着くのは、泊まってた宿のラウンジでした。

唯一、安らげる場所、的な。



マラケシュ2日目の夜は

客引きをかわし、英語のメニューもない、地元民が大半の席を占める店へ。

やっぱり、安いしうまかった。


食べ終わって会計をする頃に、

やっと、知ってる日本語を言ってくる感じが、絶妙に可愛かった笑




マラケシュに2泊しようと思ってたけど、

でもすごく疲れてしまい、すぐに離れることに。


旧市街以外も見てみたくて、

バスターミナルまで40分、歩いて向かいました。


マラケシュの鉄道駅

めちゃくちゃ綺麗。

モロッコに2つしかないマックもある。



この道であってんのか?と、少し怯えながらバスターミナルを目指す。

実際はもっと暗かった。



んで、次の都市、フェズ行きの夜行バスに乗り込みました。

バスのチケットは、フナ広場付近で買える場所がいくつかあります。

どこで買えるのか知りたい方は連絡くださいまし。



旧市街からバスターミナルに向かう40分の間で、

いろいろ考えながら、いろいろと整理ができました。


長くなるから書かないけど。

簡単に言えば、客引きとの絡みも楽しめるくらいの余裕をもっていこうという感じ。



というわけで、次回は、世界一の迷宮都市と呼ばれる、フェズ!


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