2013年1月21日月曜日

ファームステイ-WWOOFの滞在編-


前回の記事、ファームステイ申請編に続き、滞在編です!

※申請編はこちらをクリック!


私が滞在していた場所は、Bowen Island


大きな地図で見る


バンクーバーからバスで30分+フェリーで20分(往復で10.65ドル)、と決して遠くありません。

フェリーは朝6時から夜10時までだいたい一時間に一便出ています。


Bowen Islandに上陸!

山手線の内側の面積より2,3回り小さい、スタンレーパークの12倍、くらいの島に、

約3000人が住んでいます。


滞在していた家です。

10ヘクタール(約3万坪(・∀・)!!)の土地に、家が一つだけポツリ。


夜になるとこんな感じ。

月明かりが綺麗な夜だったー


ホストマザーのJaneと野性的な香りのするフレディ。


Janeは45年前にマレーシアから来た移民です。

イギリスでナースとして働いていたので、移民してきた時から言葉の問題はなかったそうです。

スコットランド人の旦那さんはもう亡くなっていて、でも土地は残っていて、ここで一人で暮らしています。

7,8年前からファームステイの受け入れを始めたそうで、

いままで、スペイン、ドイツ、オーストリア、韓国、日本など多くのwwooferを受け入れてきたそうです。



「あれ?全然“ファームステイ”って感じじゃなくない?」

って思った方もいるかと思います。


ファームステイって聞くと・・・

緑豊かな大自然、燦々と輝く太陽の下で汗を流すぜ・・・( ̄ー ̄)とか


どこまでも果てしなく続く大地がたまらないぜ・・・( ̄ー ̄)とか


※この写真はBowen Islandで撮影したものではありません・・・

そんなイメージがあるかと思いますが、

季節的に雨が多いですし、島という地理的環境から平地は少ないですし、

理解はしていましたが、“ファームステイ”のイメージとは少し異なった場所でした。

行く前に私が得ていた情報は、マザーが一人で住んでいる、大きい犬がいる、この2つのみ笑


ということで、滞在していた場所は、ファームというよりも、

山の中腹にある家で、チキンを数羽飼っていて、野菜育てていて(いまは育てていませんでした)、、、

そんな場所でした。


「じゃぁ何してたの?? この季節やることあるの??」

と思うかもしれませんが、そうなんです、

そんなにないんです!!(´Д` ) 笑


いや、計画性とエネルギーといい天気さえあれば、やることなんてたくさんあると思うのですが、

マザーにはいつも 「何もしなくていいのよ」

と言われていました・・・笑


「じゃぁ何でファームステイ受け入れてるんだ??」

となるわけですが、

私が思うに、一人で暮らしていてもつまらないし、

マザーはいろんな土地から来た人と交流するのが好きで、

それプラス、年齢的にもう若くないので、若者に体力仕事を少し手伝ってもらえたら、、、

そんなところだと思います。


ということで、あんまりすることがない中、

ファームっぽい仕事といえば、

木を運ぶ、切る、運ぶ、積む、

動物(犬1、猫5、クジャク5、チキン5、アヒル3、ハト1)に餌をやる、などなど。



冬はとても寒く、暖房は暖炉で火を炊くのが基本なので、

木を切って、外に放置されて雨に打たれていた木は、乾かさないといけないので、

家まで運んで、小さく切っては積み重ね、切っては積み重ね。その連続でした。

before


after


正直、作業中はあんまり写真撮っていなかったので、これといって写真がありません・・・(´Д`)


あとは

犬と散歩したり、ネコと戯れたり、ご飯作ったり。

マザーは料理が好きで、私も好きなので、いろいろ教えてもらいました。

チーズ作ったり、ヨーグルト作ったり、鍋で米炊いたり・・・。


マザーの友達の電話番号を、マザーのケータイの電話帳に登録したり
(これかなり重要な仕事だったと思われる笑)

動物たちの写真を撮って送ってあげたり・・・そんな感じでした。


天気がよかった日は数日しかなかったのですが、

そんな日は少しお出かけ。

Killarney Lake


雪が残ってて上まで行けなかったので、中腹から



これは私が寝ていたベッドです。

部屋、ではなくて、ロフトのようなとこで、いつも猫と一緒に寝ていました。



全体的に、家の中、土地、管理が行き届いていないので

ほぼすべてが無秩序状態といいますか・・・

外が騒がしいなと思ったら、犬がチキン、アヒル、クジャクを追いかけてて、グワァーグワァーってなってて、

(今回のステイで、クジャクの鳴き声はアヒルに似てて、しかも普通に結構飛べるってことを知りました笑)

猫は黙々とキャットフードの袋を破って餌を勝手に食べてて、

ハトは家の中を飛び回り、いろんなとこで糞をしてて、

マザーは大量の食事を作って、突然アメリカに行ってしまって、、、


ときどきマザーの友達の家に遊びに行ったときは、

「これこれ!オレが憧れてる生活はこういうの!」

なんて思ってしまいました笑


今回のファームステイの目的は

・英語の練習(ネイティブと絡む)

・田舎暮らしを感じる

こと。


マザーがバンクーバーやアメリカに買い物に行って、家を空けている時間も多かったです。

寂しさのあまりコーラストレートを一気飲みしたり、犬や猫にひたすら話しかけたり、

正直あまり英語の練習になった気はしませんでした。


時期がクリスマスと被っていたので、私以外にステイしている人もいなく、

もっと人が多かったら絶対もっと楽しかっただろうなーとも思ったり。


WWOOFのファームステイは、本当にファミリーによってだいぶ異なるようです。

場所によっては、本当に“労働力”としてガッツリ働かされる可能性もありますし、

私はそれを望んでいたわけではないので、それはそれでよかったです。


予想してなかったことでよかったことは、

生き方、主に老後について考えられたことです笑


マザーは、permacultureというのを学びたい!と言っていて、

その第一人者が、今度オーストラリアでワークショップを開くので、それに参加したいそうで、

歳をとっても自分のやりたいことを追いかけてるのってカッコいいなーとか思いました。

だから、健康でいることは大事なんだ\(-o-)/


いずれにしても、貴重な経験はできたことには間違いありません。

あと、お金が節約できた(・∀・)笑


最後に、

カナダでファームステイを考えている人に何か伝えたいことがあるとすれば・・・

・ファームステイするならやっぱり夏!

・お金を節約したい人にはもってこい!

・賑やかなファミリーなら英語は絶対伸びる!


ということで、

滞在編は以上です~(・∀・)


では!


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2013年1月18日金曜日

ファームステイ-WWOOFの申請編-


12月16日から1月4日まで約3週間、

バンクーバーからわりと近くの島、Bowen Islandってとこでファームステイをしていました。


内容はともかく…ほぼ無料でカナダに滞在できちゃうという、なかなか面白い制度だと思うので、

そのファームステイについて書きまーす!


少し長くなるので、

-申請編- と -滞在編-

の2つに分けて、今回はまずは申請編を。



ファームステイとは何ぞやーーというわけで、そこらへんから説明していきたいと思います。


ホームステイならぬファームステイ、その名の通り、農家に滞在するんです!

いろんな会社がファームステイの仲介などを受け持っているようで、

ファームステイという言葉に、これといった定義はなさそうなので、農家に滞在することを広くそう呼んでいるのだと思います。


私は、「WWOOF」(ウーフ)というサイトを利用しました。
http://www.wwoof.ca/home


彼らが行っているのは、ファームステイしたい人と、ファームステイしてくれる人を探しているホストファミリーをつなぐ役割です。

WWOOFはカナダだけではなく、いろんな国でのファームステイを提供しています。もちろん日本も!

国ごとにHPがあるようなので、そこまで繋がりは深くないのかもしれませんが。


WWOOFのファームステイの概要は以下のとおりです。

・ファームでお手伝いをする!

・お金はもらえない!

・でも、寝る場所と食事を出してもらえる!

・カナダ人でも外国人でも可!

・ビザなしでもOK!(その代わり1箇所・最大4週間まで)

・メンバーシップ料に、50ドル(税込)かかる!


それでは、具体的にどうやってファームステイ先決定までこじつけるのかーなんてのを見てきましょう~


(1) アカウントを作る!

トップページ右にある「Become a WWOOFer」をクリック。

まずは、WWOOFerのアカウントを作ります!(この時点でメンバーシップ料は必要ありません)



(2) メンバーシップ料を支払う!

アカウントを作ると、登録したメールアドレスにWWOOFからメールが来ます。

そこのリンクからアクセスすると、自身のアカウントのページへと繋がります。

そして、「To Subscribe, click here.をクリック。


クリックすると「Subscribe」のページに飛びます。

ここで、

「Additional resources include」という項目が出てきます。

チェックボックスは2つあるのですが、1つは「50ドルではなく、62ドル払って2人分登録する」、もう1つは「WWOOFに関するebookを購入する」です。

必要があればチェックして、一番下にある「I agree」で次に進みます。

その後、「Checkout」「Review Order」「Submit Order」と進み、支払いを済ませます。


(3) プロフィールを完成!

基本的な項目を埋めます。

プロフィールはホストファミリーの人に見られるので、自己紹介記述欄のようなところは、

少し自己アピールのような感じで書いていきます。


プロフィール欄に、

レズビアンやゲイの人がいるファミリーでもOKか、という項目があります。

日本では見たことがなかったので、少し新鮮でした!


(4) ファームを探す!

キーワード検索、条件を絞って検索、地図上から検索、などなど。

気になったホストファミリーのページは、お気に入りに入れたりしつつ、

ファームステイ先を見つけていきます。


ホストファミリー・ファーム情報は、メンバーになっていなくても一部見ることができます!
これ見てると、おもしろそーって思うはず!ぜひ!


ここでしたい!と思ったら、メッセージを送ります!

正直、レスポンスの遅いホストファミリーもあるので、興味ある!と思ったら送っちゃっていいと思います。

大量に送りすぎないように、メールの返信はちゃんとしましょう、というような注意書きがあったので、

最初は2件だけ送ったのですが、1週間返事がなかったため、次は20件バーっと送りました。

うち、半分位は返事がなかったので、やっぱり気になったらドンドン送るのがいいと思います。


(5) ステイ先決定!

メッセージを送ると、ホストファミリーから返事が来ます。(本来であれば)

おそらく、日程、条件などを話し合い、OKであればもう決まりです!

ホストファミリーとのやりとりに、WWOOFは少しも関わらないので、

いろいろと自由に決めることができます。


(6) ファームに行く!

ステイ先のファームが決まれば、あとはもう行くだけです!

ホストファミリーによっては、交通費を出してくれるとこもあるようです!



ということで、以上が一連の流れです。



ちなみに、

ファームステイをする人のことを

WWOOFer といい、知ってる人の間では普通に会話でも使えます。

「I went to Bowen Island as a wwoofer.」 みたいな。


次回は -滞在編- について書きます!

では


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2013年1月9日水曜日

日本人よりも寿司が好きなカナダ人


今回はバンクーバーの寿司…改め、SUSHIについてです!


バンクーバーのSUSHI事情と、
(事情というよりも、傾向、と言ったほうが正しいかもしれません・・・)

海外で有名なカリフォルニアロールに代表される、ロール系の紹介をしたいと思います!


バンクーバーには、たーーーーーーーっくさん日本食のお店があります。

その中でも『SUSHI』のネオンは、本当によく目にします。


私が住んでいるところは、バンクーバーの中心、ダウンタウンと呼ばれるエリアからは車で15分ほど離れているのですが、

家の近くの少し大きい通り、200mくらいの間に、4軒ほどSUSHIを扱っているレストランがあります。


下の写真のお店はもはや何屋さんなのかわかりません。

メインの看板は「Sushi Express」

でも下の窓ガラスには「越南牛肉面」(ベトナム料理のフォーのこと)

右には「BUBBLE TEA」(台湾とか中国のタピオカミルクティーのこと)



SUSHIを扱っているお店に限らず、日本料理屋は日本人が経営しているお店よりも

中華系の人々(中国・香港・台湾からの移民)、もしくは韓国人が経営しているお店が多いと思います。


バンクーバーで一番よく食べられているネタは、間違いなくサーモン!

北太平洋はサーモンで有名ですからねー

それに続いて、トロ。

トロは、英語メニューにはいつもTunaと書かれていますが、

どこもビンチョウマグロのような感じです。


海老は基本的に寿司海老。甘海老は見たことがありません。

あとは、場所によっては貝系があったり、白身系もたまーにあったり(でも本当にかなりレア)、、、

光物も基本的にありません。

サバを見つけたときは少し感動しました。(個人的に好みなので…)


日本だと、一口にマグロと言ってもいろいろ種類がありますが、

こっちだと、トロ(Tuna)という括りだけで、日本のような赤身、中トロのようなものは見たことがありません。

…いつも安いとこに行ってるからだったりして………(-_-)笑


でも、そこまでこだわっていないお店(なんて言ったら失礼ですが)の基本ネタは、

本当に、サーモン、トロ、海老、玉子とかそれくらいです。


日本との違いと言えば、

サビ抜きが基本で、シャリは硬め(ぎゅっぎゅっってしてるの!?ってくらい硬いときもある…)、

あとは、外国人の好みに合わすためなのか、すし酢は弱めです。


なんとなく私の中では、

日本人経営のお店は、「味で勝負」

中華系の人・韓国人経営のお店は、「安さとボリュームで勝負」

そんなイメージがあります。

Sashimiは一切れ一切れが日本の2,3倍くらい分厚いです!


正直、私は安舌なので、寿司のネタ、味などは、そこまで区別がつかないのですが、

味噌汁のクオリティーは明らかにわかります\(^o^)/笑


ALASKA COMBO 7.95ドル
(税込とチップを足して約800円)



続いて、「ロール系」について!

日本でもカリフォルニアロールって有名ですよね!

こっちのSUSHIでは、Nigiriももちろんありますが、

もしかしたらロール系のほうがよく食べられているのかもしれません。


個人的に、バンクーバーでよく食べられているロール系は、以下の4種類。
※実際、お店によって具は少し異なります!

California roll (基本の具は、カニかま、アボガド、キュウリ、外側に白ごまorとびっこ)

Dynamite roll (基本の具は、海老の天ぷら、カニかま、キュウリ)

Alaska roll (基本の具は、カニかまorアボガド、キュウリ、外側にサーモン)

BC roll (基本の具は、グリルした鮭の皮、キュウリ)


「グリルしたサーモンの皮」って何だし!

って思ったかもしれませんが、英語メニューではBBQ salmon skinと書かれていて、

実際に出てくるものも、なんというか、、、

魚の皮嫌いな人が焼鮭定食を頼んだときに、残す…

いや、こんな言い方するとまるで残り物、のような感じになってしまうので、、、

魚の皮は食べない派の人が焼鮭定食を頼んだときに、魚の皮好きの友達同士で奪い合いになる、

まさにsalmon skinです。


魚の皮も食べる派の私ですが、BC rolllはあんまり…

鮭の皮が入ってるとは知らず、初めて食べたとき、「なんだこれプラスチックが入ってる!!」と思ってしまい、

それ以降一度も自分から注文したことはありません。。。

他にもロール系は、たくさん種類があって、名前から具材が判断できないことが多いので、

この4つだけでも覚えておくと便利かもしれません♪



今年の、2013年の最初の食事はお寿司でした。

SUSHI Nanaimoという家の近くにある、特別有名ってわけでもない、

韓国人経営のお店で食べました。


食べたのは、2つ目の写真のALASKA COMBOです。

800円でお腹いっぱいです。

ボリューム自体、結構あるのですが、サーモン、トロ、アボガド…と、

さっぱりしたものがないので、最後の方は結構飽きてくるというか、しつこくなってきます(^_^;)

でも、普通においしいですけどね!


日本人=毎日寿司食べてる

なんてイメージを持っている外国人も多いみたいで、

「寿司作れる?作れないの?なんで?本当に日本人?」

とかいう理不尽な質問をされることもありますが、

正直カナダ人は日本人よりSUSHIをよく食べている気がします。


少なからず、私はバンクーバーにいる今の方が、日本にいるときよりよく食べています。

というのも、価格がそこまで高くないですし、

(ジャンクフードと同じ値段ならSUSHI食べるわ、みたいな)

日本よりも、カジュアルに楽しめる感じなんです♪


私がこのSUSHI Nanaimoに行った1月1日の正午も、たくさんのお客さんでにぎわっていました。

なんか、1年の最初に口にする食事(朝食は除く)に、

日本食を選んでもらえて、すごく嬉しいなぁー、なんて思いました。


バンクーバーへお越しの際は、ぜひSUSHIを召し上がってください♪

私のお気に入りは、Alaska rollです(´∀`)


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2013年1月4日金曜日

12月20日が年越し…?


あけましておめでとうございます!


さー今日は中国の、ある少数民族について書きます!

わりと真面目記事です(・∀・)


日本は新暦(太陽暦)の11月が年越しですね。
中国では旧暦(農事暦)の11日なので、今度は2013210日になります。

新暦の1月1日はそこまで重要ではないので、去年(2011年)は、授業を12月31日までやってる学校もありました。


去年(2011年)のクリスマス前、学校をお休みしてちょっとばかりブラっとしてたんです。
(旅行というよりも、香港中文大学の人類学の教授の方の調査に、勝手に同行させていただいた、という謎の状況でした)

と、いうのも、リス族(傈僳族)という少数民族は1220日が年越しだそうで、

毎年その日に「阔时节(クォシィージエ)」というお祭りがあるというので見に行ってきたのです。

実際、ダブルコーテーションマークを付けざるえない大きい“お祭り”、むしろイベントのような感じでしたが。。。



1年前の出来事ですが、
せっかくなので書きたいと思います!


行ってきた場所は、雲南省の北西、怒江リス族自治州の六庫(六库)というところ。
※「州」というのは、日本でいう、市くらいにあたるもの。


山と山に挟まれたところに街はあります


昆明から約561km、夜行バスで約10時間。

怒江リス族自治州は怒江に沿って細長い形をした州で、

西には高黎貢山山脈が連なり、その向こう側はミャンマー(ビルマ)。



ここの州には、20以上の少数民族が住んでいるといわれているのですが、

州の人口に占める少数民族(非漢民族)の割合が92%と、全国でも少数民族の割合が一番多い州だそうです。


そんな怒江リス族自治州の人口の51%を占めるのがリス族。

そして彼らの年越しが、12月20日なんです。

(実際は、旧暦の~というのが、1990年から政府によって毎年12月20日!という風に決められたそうです)


どうやら昼の部と夜の部にわかれているそうで・・・

昼の部

会場は街にある大きな運動場です。夜も同じ場所。



地元出身の歌手が出てきて歌ったり、民族舞踊のようなものがあったり・・・


5年に1度、大きい規模で行われるそうで、

今回は普通な?規模だそうです。


同じような帽子をかぶっているのは、学校から“強制参加”で来たという高校生たち。

日本語を勉強している(アニメで独学)、という子が何人かいて、

夜の部のあと、一緒に屋台でご飯を食べました笑

「日本人ですか?」って話しかけてくる勇気がすごいなー…(・∀・)



スローガンを掲げるのも高校生のお仕事。

こういうのが、なんというか、プロパガンダ臭さを演出してる…。



夜の部

夜のほうがメインだそうです。

なかなか聴けんであろう、リス族の合唱。

26秒。ぜひ聴いてほしいです!すごく綺麗!




はしごに登って、頂上で踊って、お酒をゴクっと飲んでいました。

このはしご、実は、手足をかけるところは“36本の剣”でできています!



これは、アツアツの炭の上を駆け抜けたりするもの。

この2つをセットで「上刀山下火海」なんて呼ばれていて、他の民族のお祭りでも見られるんだとか。



歌、「上刀山下火海」、が終わったあとは、

もう、運動場いたるところに円ができて、歌って踊って、といった感じです。


おじいちゃんおばあちゃんだけじゃなくて、現地の若者も、

観光客の人たちも混ざって踊る~

みんな楽しそう(´∀`)



私は10時近くに退散しましたが、

何時までやっていたのでしょう…。

ここ怒江リス族自治州は、「阔时节」の12月20日から3日間は法定休日になっています。

お友達は、「今年は学校があって行けなかったー」と言っていました…。

そういえば去年も、昼の部が終わったあと、学校に戻るとか言ってたような言ってなかったような…?

さすが中国の学生さんは忙しい…!



そもそも「リス族」ってなんなんだろーって感じですよね。

もう響きが可愛すぎる…!


正直私もたいした知識はないのですが、

リス族は、チベット高原北部に源を発し、どんどん南下していき、

現在中国では雲南省のみですが、ミャンマー、インド、タイなど国を越えて分布しているみたいです。

人口は、中国では、一応73万人となっています。


リス族は、独自の言語「リス語」を持っていて、

ラテン文字を用いた、独自の文字も持っています。


ラテン文字のほうがリス語です!


現在のリス族のほとんどの若者は、少ししか話せないそうです。

学校教育で教わる機会はなく、家庭内で身に付けられる程度みたいです。


youtubeでたまたま見つけた動画です!

9分半と少し長いですが、興味ある方はぜひ♪

リス語が聞けますよー♪



この手の少数民族の“お祭り”は、

政府が巨額の資金を投入して、かなりド派手にやるのが現在の中国流と言ってもいいと思います。

それはときどき、完全に“観光用”の“お祭り”になってしまっていたり、

プロパガンダとも結びつくようなものになってしまっていたりします。

もしくは、共産党地方幹部にとっては出世の機会?


雲南省は、風光明媚な場所として有名で、そうじゃなくても中国の観光開発には、もう目を塞ぎたくなることが多いのですが、

その中でも「少数民族」は、うってつけの“的”になっている気がします。


とにもかくにも、100年前の祖先の方たちは、まさか自分の子孫が舞台の上で年越しを祝っているとは想像もしていなかったと思います。

正直、伝統のかけらもないお祭りじゃないかーと言ってしまえばそれまでなのですが、

夜の部で、

民族衣装を着て、歌って踊っているおじいちゃんおばあちゃんたちを見ていると、

あぁこういった伝統が残されていってほしいなぁと感じずにはいられませんし、

また、昔の雰囲気は少しもないにしろ、

この“お祭り”を待ちわびてる人たちも実際いて、これがあるおかげで、

表面上だけにしろ、残るものは残っているのかなぁとか思います。

難しいですね。

グローバル化の中で生きる、少数民族。うーん。



とりあえずですね、

日本では、12月31日23時59分30秒くらいからカウントダウンしている人がいる中で、

中国のとある場所では12月20日に年越しを祝ってる人がいて、

そのまたバンクーバーでは日本に遅れること17時間、カウントダウンをしている人がいて…

地球は回ってるんだなぁって(違うか)ことを、

いやいや、いろんな人がいるんだなーというわけです。


だから「そうか、中国には12月20日に年越す人たちもいるんだなー」と思ってもらえたら、
それだけでこの記事を書いた甲斐があります!

まぁ中国人でもそのこと知ってる人なんて1%にも満たないと思いますが…(´Д` )


ではでは


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