2012年5月31日木曜日

公共バス値上げ陰謀説


今日は公共バスについて、

ちょっと書いていきたいと思います。



地下鉄がまだできていない昆明では、

公共バスが主な交通手段の一つとして、多くの人に利用されています。




バス停

ここは人が少ないですが…



人が多いところは、それこそ混雑時のプラットホームのよう。
それでも路上に飛び出てないだけまだマシです。



バス停には、ここに停まるバスの番号と、そのバスが停車するバス停、ルートが書かれています。

車内でのアナウンスは、基本的に中国語と英語。
バスによっては、次に停まるバス停が、液晶に表示されることもありますが、
基本的にアナウンスのみです。



激しい肉弾戦を繰り広げ乗車します 笑




バスは基本的に1元(約13円)です。

長い距離を走っているバスは、2元だったりします。

ごくごくまれに、4元とかのバスもありますが、

基本は1元か2元です。



ところがところが、

今年の3月下旬に昆明に戻ると、

少しばかりの変化が起きていました。



“空调车” (空調車…ようするにエアコン付きのバス!)

が導入されていたのです!



バス自体にも大きく“空调车”と表示されています。



そして、この“空调车”は1元ではなく、2元なのです!





なぜわざわざこんなことを紹介しているかといいますと、

個人的に、この“空调车”の導入は、

ただ単に値上げを目的にしたものだと疑っているからです…。


昆明は、“春城”(一年中春のような気候の街)として知られており、

一般家庭では、基本的にエアコンはありません。

ホテルでも高級ホテル以外は基本的に付いていないと思います。


そんな街において、この“空调车”の導入は必要なのか…。


バスなんて、走行中は窓開ければ涼しいし、

実際、窓開けちゃって走ってる“空调车”をよく見かけます。

運転手さんに「閉めろ!」って怒られる場面なんかも…。


正直言って、1元上がったからって、

そんなにワーワー言うようなことではないのですが、

毎日利用している人からしたら、結構迷惑なのです。


“空调车”が来たら、乗らないで、

1元の“普通车”を待つ、なんて人もたくさんいます。


私もよくバスを利用するので、

正直この“空调车”の導入にはご立腹です。


地元の新聞でもこのことについて、

とりあげられていました。


ただの口実じゃないかって笑




ちなみに、

2階建てバス(?)もあります!




最後に、ちょっと興味深いことがあるので

それを取り上げます。


下の写真は、

ある日の昼下がりのバスの車内です。


何か気付くことはあるでしょうか…?



写真に写っている5人中、4人が通路側の座席に座っているのです。

(ちなみに私の後ろに乗客が一人いましたが、その人も通路側)


そう、中国人は、通路側を好むのです。笑


たとえば、車内が混雑してくると、当然座席も埋まってきます。

そうすると、おそらく、日本人だったら通路側に座ってても

窓際に移動し、通路側を空けると思います。

ところが彼らは頑なに通路側を死守するのです。


日本人がどっちを好むかはわかりませんが、

私個人は窓側を好む人間だったので、このことが衝撃的でした。


きっと、降りるときのことを考えてだと思うんですけどね、

おもしろいなぁ~って思って紹介しましたー♪


では!




2012年5月23日水曜日

野外映画鑑賞会


全然更新していない!


ってことで、

最近あった、ちょっと驚いた出来事を書きます。



こないだ友達と

屋台がたくさん並ぶ場所でご飯を食べていました。



そこらへんは、昆明でもわりとゴチャゴチャしている場所として名の知れた場所。

「黄土坡」


私は屋台が大好きです。



「米线」(ミーシェン)

→米で作られた麺、ビーフンみたいな感じ。雲南の名物料理でもある。


「烧烤」(シャオカオ)

→肉とか野菜とかの串焼き。結構辛い。安いとこだと野菜は一本8円~、肉はたいてい20円~




いわゆるB級グルメ的なものなのかもしれませんが、

とってもおいしいのです。

安いし、この味は他では食べられない!


心地よい夜風が吹き、シャオカオを食べ汗をかき、ビールを流し込む。

たまらんです。

まぁ、ビールはあまり好きじゃないので、コーラがベストですが…。



そんなかんなで、

お腹いっぱいになってバス停に向かって歩いていると、

スーパーの前に人だかりが。


人だかり、というか、

なぜかみんなイスに座って同じ方向を見てる。


ん?なにしてんだろ?


気になって近づくと、

何やってるかすぐわかりました。






野外映画鑑賞会   笑


写真中央左上がスクリーン、

中央右下にあるのがプロジェクター。

(写真をクリックすれば大きいサイズで見れます!)


名前忘れましたが、たしかアメリカの映画だったと思います。


…え、こんなんやっちゃっていいの?\(◎o◎)/


と驚いて、思わず写真を撮って帰りました。笑



中国は

「著作権?何それおいしいの?」

という世界ですからねー。



知り合いから聞いた話ですが、

映画館で映画を見ていて、エンドロールが流れた後、windowsの画面が現れたそうです。


(・o・;)



本をまるまる一冊印刷することも普通ですし。



まぁ、

抗日戦争系の映画鑑賞会じゃなかっただけよかったか^^

2012年5月11日金曜日

魚釣島と釣魚島


昨日新聞を読んでいると

「日本が魚釣島“奪還作戦”を画策している」

という見出しの記事が出ていて

まじか!と思い、その記事をじっくり読んで、ネットでもいろいろ調べてみました。



個人的意見は控え、中国の新聞、ネットではこういうことが書かれていた、

友達はこんなことを言っていた、ということを紹介し

それプラス、意見ではなく、考察をしたいと思います。



そもそもこの記事は、産経新聞が公にしたもので、

中国の新聞にも「日本の産経新聞が…」と書かれていました。



違う新聞の記事には

「日本の右翼メディア、産経新聞が…」

と書かれていました。

当然ですが、中国人は日本の右翼に敏感ですからね。



記事の内容は

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120509/plc12050907030002-n1.htm

こちらを見ていただければと思います。



中国の新聞も内容は一緒でした。

見出しがちょっと飛躍しすぎている気はしますが…。



そして、中国の分析家?有識者?(訳がわかりませんでした)は

「メディアを通じて明るみになったこの計画は、一つのテストと考えることができるだろう

つまり本当の目的は各方面の反応を見ることだろう」

と言っていました。


記事の最後では、

「この計画は将来、もしかすると、日本軍隊が魚釣島に兵隊を配置する計画に発展するかもしれない。」

と書かれていました。


ふむふむ。



果たして、この軍事演習の目的はなんだったのでしょうか?


中国の有識者が言うように、

「各方面の反応を見ること」

だったのかもしれません。

「抑止力としての中国への威嚇」

でもあったのかもしれません。


この演習で設定されていたシナリオがもし本当に起きた場合、

ようするに、中国に占拠された場合、日本は本当に軍事的行動にでることができるのでしょうか。

日米安保は本当に機能するのでしょうか。



というか、

そもそも、石原都知事の尖閣諸島買収問題や、中国とフィリピンの黄岩島問題が出ている、

この時期に、産経新聞は、なぜこのニュースを明るみにしたのか。

興味深いですねー。



そして、ネット上ではいろいろなコメントが寄せられます。

(訳は、長い文は省略してますし、投稿者の書いたことを100%伝えられているわけではありません。
あくまでニュアンスを感じ取ってもらえればと思います)


「日本!早く占領してくれ!そうしたら開戦する理由になる!」

とか

「日本滅びろ!領土問題の解決は、戦争しか方法はない!
私たちはもう二度と弱腰になっていくことはできない!ミサイルや核兵器を使わないで何してんだ!」

といった、偏った意見を述べる人や


逆に

「本当のことを知るのを恐れてはいけない。戦争したら日本が勝つに決まっている。なぜなら、戦争の勝ち負けは科学技術の力によって決まる。」

とか

「中国には開戦できない理由が3つある。1つ目は、中国国内での派閥争いや、内部闘争が多いこと。2つ目は、もし本当に小さな紛争を起こすだけでも、それは強力に経済建設をすすめている中国にとって一つの癌となる。3つ目は、戦争を起こすことによって、中国の国力が落ちたり、経済が停滞したり、ひいては国が分裂するかもしれない。それは西洋諸国が望んでいることでもある。」

といった意見を述べる人も。


やっぱりさまざまな人がいるんですね。

この手の問題に関するネット上のコメントは、

毎回似たような感じな気がします。

つまり、「反日の人」と「冷静に見てる人」の両方が必ず見受けられます。

まぁ、日本のネットと同じ感じです。



と、そんなかんなで昨日はこの記事が書き終わらず、

今日授業で先生とこの話を少ししました。

すると、先生もこのことについて興味があって、自分で調べてみたことがあるそうで、

またまた興味深い話が出てきました。



先生は(中国語の先生で、歴史とか国際関係が専門の先生ではありません)

日本の魚釣島や尖閣諸島などへの一連の動きは、

「台湾は中国のものではないことを証明する狙いがある」

というのです。


どういうことかというと

中国政府は

「魚釣島は中国のものだ」

と言っていますが、

そもそも

「台湾は中国のもの」

という前提において成り立っている話であるのです。


つまり、

もし中国政府が

「魚釣島は日本のもの」

と認めてしまったら、それは同時に

「台湾は中国のものではない」

と言っていることになる。


だから、中国政府は

「どんなことがあっても魚釣島は日本のものと認めることはできない」

そうなんです。


なるほどー


ふと

「ん?もし中国政府が、魚釣島は日本のもの、と認めた場合、同時に台湾は台湾、と認めていることになる。
でも、魚釣島は日本のものになってしまう。じゃあ、台湾は台湾!中国じゃない!と強く考えている(いわゆる独立派)台湾の人からしたらどう思ってるんだ?嬉しいような、悲しいような?これってなんか変な感じだー。」

と思い、それを伝えると

「台湾の人は自分のことを中国人だと考えている」

とぶった切られました。


ふーむ


自分が知っている認識とはだいぶ違うけど、まぁそうだよなー。


中国政府からすると


「台湾は中国のものではない」


ことを認めることは、

チベットやウイグル、モンゴルといった問題へとも発展する可能性があり、

魚釣島の問題は、海底油田のことだけではなく

こういった民族問題との絡みもあるのかと思います。



中国には引けない事情があるんだなー

ってことがわかっただけでも、よかったかなと思います。




ちなみに、

中国では魚釣島のことを

「釣魚島」

と書くのですよー。



では!